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2009/10/16

回想北京(終) 〜時の流れ、思うところ〜

 北京の脱線話が執拗に続いていますが、これを最後にしましょう。
 この3〜4年の間に、学会等で何度か中国に行くチャンスを得て、上海、深圳、ハルビン、大連などを訪問しましたが、そのたびに中国のパワーと共に、この国の変化の早さに驚かされてきました。
 今回、北京、天津を散策してきましたが、北京、天津を訪れるのは、じつは25年ぶり! かつて私は、高校2年生だった当時の1984年に、東京都が主催した中国視察団(東京都青少年洋上セミナー)に参加してこの地を訪れて以来の訪問となりました。
 1984年といえば、まだ北京や天津は、緑や青の人民服を着た国民が自転車に乗って道にあふれていた時代…。建物はレンガ作りの低層階建てばかりで、あまりに日本で見かける光景とは異なる印象に、大いに驚いたものでした。
 それが今や、中国はそこら中に世界トップクラスの高層ビルだらけ。また街中には世界の高級車があふれています。25年といえば四半世紀なわけですが、とはいえ25年でこんなにも街の様子が変わるものなのですね。かつての日本の高度成長期もこんな感じだったのでしょうか(私はそれ以後に生まれた世代ですのでよくわかりませんが)。

■北京から天津へ

 25年前に中国を訪問したときは、客船(今はなき、商船三井客船の「新さくら丸」)で天津港から大陸入りし、そして鉄道で北京へ移動しました。今回は空路で北京入りしましたので逆ルートですが、25年前の記憶をたよりに天津に向かってみました。
 ちなみに、25年前はディーゼル機関車に牽引される緑色の客車(硬座車)に乗ってこの長距離を移動したのですが、なんと今やこの区間は世界最速の高速鉄道に生まれ変わっていました。当時の客車は木製の座席(しかも3人がけ×2列で狭かった)で、当然冷房も無く、窓全開で中国の黄砂を顔一杯に浴びて2〜3時間揺られた天津〜北京の旅だったのですが、現在はドイツの技術供与によるICE型車両により、北京〜天津はたったの30分です。いやー、驚きました。

09101501天津行きの列車は北京南駅から発着するようです。ここは特等座席の乗客専用の待ち合いスペース。

09101502私どもは一等座席なのでこちらで列車を待ちます。赤いロープの向こうは一般の待合。

09101503中国の高速鉄道駅は、まるで空港のようですね。ホームごとに自動改札が設置され、チェックインする感覚でホームに入場です。

09101504ああ、こんなところで欧州の超特急車両に乗れるとは思いませんでした(笑)欧州のICEと同じ車両を、中国がライセンス生産しています。JR東日本および川崎重工のライセンスを受けた新幹線型車両もありますが、諸事情によりこの路線からは撤退した模様。

09101505おっと、車内の座席は日本の新幹線と同型ですね。和洋折衷な車両だこと。ちなみにここは2等車です。

09101506この列車は残念ながら330km/hしか出してくれませんでした。それでも世界最速級です。鉄輪式鉄道で世界最速はこの北京〜天津間で、350km/hの営業運転。続いてドイツ、フランスが320km/h、日本の新幹線が300km/hで3位となります。中国、恐るべし。

09101507うーん、25年前はあんなに長く感じた北京〜天津間ですが、たったの30分で天津駅ホームに滑り込みました。ちなみにこの高速鉄道、10〜30分おきぐらいに走っていて、ほとんど待たずに乗れます。

09101508天津市内の目抜き商店街を抜けると… 古い建物を次々に取り壊し、近代的なショッピングモールへ立て替えている風景をあちこちで目にしました。

09101509ちょうど天津に行った日は、ユニクロ天津店のオープンの日だったようです。

09101510記憶を頼りに向かったのは、25年前に中国大陸に上陸して最初に泊まったホテル「天津賓館」でした。しかし、残念ながらもう昔の建物は無く、近代的な建物へ建て直しが進んでいる最中でした。ちょっとガッカリ。

09101511その昔の、天津賓館があったところの正面です。ここに門があって、その奥に2連のレンガ作りの立派なホテルがあったと思うのですけど…。ちょうどホテル棟は再建中で、立派な建築物を建造中でした。でもなんか懐かしい感じ。

09101512天津賓館前の通り。その昔、ここは自転車で溢れ、道ばたで野菜や果物を売る人たちでごった返していたのですが… 縞のない謎なスイカを買って食べた記憶がよみがえります。もうそんな面影ないですね。

 天津賓館ですが、色々と調べると、どうもまだ去年あたりまでは古い建物が残っていたようですね。見ることができなくて残念。。

■変わらないもの

 悠久の歴史を誇る中国、その昔、日本からも遣隋使、遣唐使と、中国に学ぶための使節団を送り続けてきたじゃないですか。中国は、四大文明の発祥の地、知れば知るほど、やはり日本より歴史は長く、そして学ぶことも多いです。

09101513ふたたび北京に戻りました。観光名所も訪れたいと思いつつ、許される時間はわずか。天安門や故宮など、行きたいところは山ほどありましたが、足が向いたのは天壇祈年殿…

1420年建立の天壇祈年殿。北京の代表的建造物の一つですが、なんか「天に豊作を祈願する(=宇宙に平和を祈念する)」といった、そんな思想に何だかそそられるモノを感じます。そんなわけで25年ぶりに訪れてみました。25年の月日を経て、まったく別物に変わる世界もありますが、この中国の歴史的建造物は、25年を経ても全く佇まいを変えずに存在していました。

09101514木暮祐一@1984年… 位田君は元気だろうか?
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09101515_2木暮祐一@2009年… 変わらぬものは変わりません。だからこそ、人間の儚さを実感します。私も随分老けたものだ。。。

 これまで、中国のあまりにも劇的な変化を拾ってきましたが、一方で長い歴史を経て、変わらない物は全く変わっていません。そんなところからも、中国の大きさを感じた次第です。

 ともあれ、東京都青少年洋上セミナーのOB、OGの皆さんとは、一度中国で同船会でもやってみたいですね。
 また、モバイル業界関係者向けには、私や山根氏引率で中国視察ツアーでも組みたいところです。ご要望あれば、何なりと対応いたします。まずはメールでご連絡くださいませ。

Posted by 木暮祐一 日記・コラム・つぶやき |

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